現在日本では、健康寿命(健康で自立して暮らすことのできる期間)が伸びています。
    そうした中、優良企業の指標でもある「健康経営」に取り組んでいる企業も多くあります。
    では、健康経営とはどのような取り組みなのでしょうか。

    • ヘルスリテラシー(健康への基本的理解・活用能力)の向上
    • ワークライフバランスの推進→適切な働き方実現
    • 職場の活性化 →コミュニケ-ション促進
    • 病気の治療と仕事の両立支援
    • 健康増進・生活習慣病予防対策や保健指導
    • 食生活の改善に向けた取り組み
    • 運動機会の増進に向けた取り組み
    • 女性の健康保持・増進に向けた取り組み
    • 感染症予防対策
    • 過重労働・長時間労働への対応
    • 受動喫煙対応

    など様々あります。

    このような中、特に私が重要と感じているのは、根底となる気持ちの問題である「メンタルケア」への対応です。

    では、トレーニングとメンタルケアが、なぜ結びつくのでしょうか。
    「トレーニングって体を鍛えるだけじゃないの?」なんて思っている方も多くいるでしょう。
    実は、トレーニングの効果は肉体だけでなく、メンタルの安定や強化にも効果が高いことがわかっています。

    目次

    1.メンタルとは

    2.メンタルトレーニング
    (1)ビジュアライゼーション
    (2)セルフトークの修正法
    (3)モデリング効果法(代理経験)

    3.トレーニングとメンタルの関係性

    4.トレーニングでメンタルケア
    (1)ポジティブ思考なる
    (2)睡眠の質が上がる
    (3)精神疲労の緩和

    まとめ

    1.メンタルとは

    メンタルとは、「思考」「感情」「行動」の3つの要素で構成されています。
    この3つの要素がバランスよく組み合わさっているものがメンタルと考えられています。
    メンタルケアでは、それぞれの要素における問題点の確認と解決をすることが必要です。

    スポーツや仕事の場面でも、メンタルの強さは非常に重要です。
    能力をもっていても、大事な場面でその能力を発揮できるかはメンタルがカギとなります。
    スポーツ界でも、1988年のソウルオリンピックの時には、83%の選手がメンタルコンディショニングトレーニングを行っていたというデータもあり、現在ではメンタルトレーナーをつけるのが主流になっています。

    2.メンタルトレーニング

    メンタルを強化するには、メンタルトレーニングを実施するのが主流です。
    メンタルトレーニングには、ビジュアライゼーション、セルフトーク修正法、モデリング効果法(代理経験)などがあります。

    (1)ビジュアライゼーション

    ビジュアライゼーションとは、イメージトレーニングのことです。
    達成するイメージや成功するイメージを常に頭に思い浮かべることで、達成や成功を可視化して実現に近づきます。

    (2)セルフトークの修正法

    セルフトークとは、心の声です。
    自分の心で思っている心の声がネガティブであれば、行動もネガティブになります。
    セルフトークがネガティブであれば、ポジティブに修正する方法です。

    (3)モデリング効果法(代理経験)

    モデリング効果とは、自分の達成したいことを達成した人の真似をすることです。
    自分の理想とする人の真似をすることで、自信につながり達成へのイメージがつきやすくなります。

    3.トレーニングとメンタルの関係性

    メンタルトレーニング以外でも、メンタルを強化する方法があります。
    それが筋力トレーニングです。

    筋力トレーニングには、幸福物質と言われるドーパミンやセロトニンなどの脳内ホルモンを分泌する効果があります。
    このドーパミンやセロトニンといったホルモンは、甘いものを食べた時にも分泌量が増えますが、それは血糖値が上昇して分泌しているため、血糖値が下がったタイミングで分泌量が低下します。
    そのため、筋力トレーニングで幸福度を感じる方が長期的な効果を感じられます。

    さらに、意欲向上に関わるテストステロンの分泌量も増えるため、闘争心が沸いて自信が湧き出てきます。
    特にテストステロンは男性ホルモンのため、分泌量が低下すると男性としての魅力も低下してしまい外見も良く見えなくなります。
    男性の方は、ぜひ筋力トレーニングをして魅力的な男性を目指しましょう。

    なお、セロトニンホルモンの分泌には腸内環境を整えること重要です。

    ※腸内環境については、ブログ「腸内環境を整えるメリットと有効な食べ物」でご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    4.トレーニングでメンタルケア

    (1)ポジティブ思考になる

    トレーニング時に分泌する、ドーパミンホルモンやセロトニンホルモンが脳内の幸福度を向上させるため、物事の考え方がポジティブになります。
    落ち込みやすい人やうつ傾向の人は、トレーニングで改善する可能性があります。
    実際に、トレーニングでうつ病が予防できるという研究結果もあります。

    参考:一般財団法人日本スポーツ推進機構(NSPO) ウェイトトレーニングがうつ病を予防する
    https://www.nspo.site/topics/2018/20180613_post-31.php

    (2)睡眠の質が上がる

    長時間の睡眠でも疲れがとれない人は、睡眠の質を見直す必要があります。
    トレーニングを行うことで、セロトニンホルモンの分泌量が増えます。
    セロトニンホルモンは、夜にメラトニンホルモンへと変換されます。
    メラトニンホルモンは、睡眠ホルモンとも呼ばれており、睡眠の質を向上する効果があります。
    特に睡眠の質を向上させるためには、朝にセロトニンホルモンを分泌しておくことがポイントです。
    朝に日光に浴びる、トレーニングをする、朝食にタンパク質を食べることでセロトニンの分泌量が増えます。

    (3)精神疲労の緩和

    肉体疲労と精神疲労のバランスが精神疲労に極端に偏っていると、ストレスを大きく感じます。

    仕事や日常のストレスによる疲れのほとんどは、肉体的ではなく精神的なものだと思います。
    そのため、トレーニングで肉体疲労を起こすことで精神疲労の緩和につながります。
    疲れているからトレーニングをしないのではなく、疲れているからこそトレーニングで肉体疲労を起こす必要があります。

    実際に会員様からも

    • 「トレーニングしていると疲労を感じない」
    • 「トレーニングを始めてから気持ちが前向きになった」
    • 「仕事が多忙でも、トレーニングで頭がスッキリする」

    など精神的ストレスの緩和に関するお声を多くいただいています。

    まとめ

    ストレス社会を生きる私たちには、メンタルケアはとても必要なことです。
    うまくメンタルをケアできずに、心を病んでいく人も多いでしょう。
    心の疲労は目には見えません。
    トレーニングの効果は筋肉だけでなく、メンタル面に大きな効果を発揮します。
    ぜひ皆さんも、トレーニングでメンタルケアに取り組んでみてはいかがでしょうか。

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

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