日本のフィットネス参加率はかなり以前から410~20万人程度で、人口比の参加率は3%と言われており、ここ数年変わらない状況です。

    世界に目を向け、まもなく広島で開催されるG7の代表的な国々におけるフィットネス参加人口を見てみましょう。

    • アメリカ:6086万人(人口比参加率:20.3%)
    • イギリス:972万人(14.8%)
    • フランス:571万人(8.5%)
    • 日本:424万人(3.33%)

    と、日本は、G7のなかで最も低い水準となります。

    出所:IHRSA(国際ヘルス・ラケット・スポーツクラブ協会)2018グローバルレポート

    また、2014年から2018年までの4年間で増加傾向を見ますと、欧米主要国では軒並み100万人以上が新たにフィットネスクラブの会員になっており、1.5%以上の伸び率になっています。

    • アメリカ:676万人増(+2.9%)
    • ドイツ:153万人増(+1.9%)
    • イギリス:142万人増(+1.4%)
    • フランス:130万人増(+1.5%)
    • イタリア:99万人増(+1.6%)

    一方日本は、416万人から8万人ほどの増加(増加率0.03%)で424万人とほぼ横ばいとに留まっています。
    そのような傾向を見る限り、日本では、まだまだトレーニングに対しての意味や筋肉の重要性について認識していない人が多いのが現状のようです。
    そのようなことが起因するのか、最近では、ダイエットのためには、トレーニングよりも食欲を抑える薬や血糖値を抑える薬がダイエット外来診療で処方されるようです。
    しかし、薬を飲んで痩せても、筋肉量はさらに低下して老化を早め健康寿命を縮めているのと同じです。
    そのような方法も目的達成の一手段かもしれませんが、どうせ目的を達成するならば健康寿命にも波及効果がある方がお得じゃないですか。

    そこで、自分の体の可能性を信じて、自分が本来持っている力を信じて筋トレという自己投資をするのはいかがでしょうか。
    その重要性や運動不足の危険性について、一緒に考えていきたいと思います。

    目次

    1.トレーニングは歯磨きと一緒

    2.運動不足が引き起こす問題
    (1)体力の低下
    (2)生活習慣病のリスク
    (3)ロコモティブシンドロームのリスク
    (4)メンタルの不安定

    3.すぐにできるトレーニング
    (1)散歩
    (2)ラジオ体操
    (3)自宅でながらトレーニング

    まとめ

    1.トレーニングは歯磨きと一緒

    見せるための筋肉のことを“見せ筋”と呼ぶ人が多いですが、“見せ筋”なんてものは存在しません。
    動作に関しては、競技の技術や神経伝達のスピードなどの筋肉量以外の要素もありますが、基本的には筋肉量は多ければ動作のパフォーマンスは良くなるでしょう。

    しかし一般的な見方では、トレーニングを行っている人に対して「トレーニングをして何を目指しているの?」というような疑問を抱く人も多くいるようです。
    確かに、トレーニングは目的達成のために行う手段にすぎません。

    しかし、トレーニングをしないということは、サルコペニア(年齢に伴う筋肉の低下)や骨粗鬆症のリスクを見て見ぬふりをしているのと同じです。

    歯で例えれば、虫歯や歯周病のリスク見て見ぬふりして歯磨きをしていないと同じです。
    歯磨きをしている人に「歯磨きして何を目指している?」なんて思わないはずです。
    むしろ「歯磨きしてないの?」と心配されるでしょう。
    私から言わせてみれば、トレーニングをしていないことは歯を磨かないことに匹敵するくらい危険なことなのです。

    2.運動不足が引き起こす問題

    (1)体力の低下

    運動不足は、筋肉の低下とともに体力が著しく低下します。
    生活中のあまり激しくない動作でも、息切れや疲労が感じるようになります。
    「年齢だからしょうがない」と諦めていると、次にくるのは老化です。

    運動不足が続くと、姿勢やスタイルなど一気に老化が進みます。

    (2)生活習慣病のリスク

    生活習慣病の原因の一つが運動不足です。
    運動不足で一番気になるのが、肥満です。

    肥満のなかでも特に「内臓型肥満」は、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなるといわれています。

    (3)ロコモティブシンドロームのリスク

    運動不足で筋肉が衰えると、何でもない段差でも躓きや転倒をしやすくなり、最悪の場合には一番強い骨である大腿骨を骨折してしまいます。
    このような介護リスクが高くなる状態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」と呼びます。

    ロコモティブシンドロームが進行していくと、寝たきりなどの介護が必要な状態につながり、自立した生活が過ごせなくなります。

    (4)メンタルの不安定

    筋肉の低下は、精神的な不安やネガティブ思考になりメンタルにとって悪影響となります。
    運動不足により、肉体疲労が起きていないことで精神疲労に偏ることも原因の一つです。

    ※運動不足が引き起こす問題に関しては、以下のブログで詳しくご紹介しておりますので是非ご覧ください。

    正義のヒーロー「免疫細胞」を活性化する
    メンタルケアにはトレーニング
    医者もびっくり運動は最強の“予防薬”
    あなたの骨密度大丈夫?
    すべてのカギは“血液”にあり

    3.すぐにできるトレーニング

    (1)散歩

    散歩は有酸素運動としておススメです。

    わざわざ散歩の時間を作らなくても、通勤や買い物の時に意識してあるくようにするだけで良いです。
    呼吸が乱れないくらいの強度で、20分から60分くらいを目安に歩くことおすすめします。

    (2)ラジオ体操

    ラジオ体操は、負荷のかかったトレーニングとまではいきませんが、老若男女全身を万遍なく動かせるためおすすめです。

    一つひとつの動作で手足をしっかり伸ばして行えば運動不足の解消にはちょうど良いトレーニングになります。

    (3)自宅でながらトレーニング

    自重スクワットや腹筋運動などは器具なしで行えるため、自宅で簡単に行えます。

    例えば、お風呂上りにドライヤーで髪を乾かしてる時にスクワットをする。
    寝ころびながらテレビを見ている時にCMのタイミングで腹筋運動をするなどして自宅の何気ないタイミング行うと良いでしょう。

    ※おすすめの自宅トレーニングはブログ「運動不足におススメ自宅トレーニング」で詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    まとめ

    トレーニングは、目的に合わせてプログラムの内容や体づくりの方法が変わります。
    そのために、私たちパーソナルトレーナーが目的の達成のためにサポートをします。
    目的がない人は、将来の自分のためにトレーニングをしましょう。
    やらない後悔はあっても、やった後悔はありません。
    まずは、心と体のために簡単なトレーニングから実施してみてはいかがでしょうか。

    ※パーソナルトレーニングジムの選ぶポイントについては、以下のブログで詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

    継続できるジム選びのコツ
    時代はコンディショニングジム
    パーソナルトレーニングジムは敷居が高い?
    パーソナルトレーナーを選ぶポイント
    自分にあったフィットネスを知ろう

    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

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