肩こりは体の悩みとして、男性で2位、女性では1位で、大人の悩みの代表格、国民病とも言われています。
ところが、近ごろでは子供も肩こりで悩まされているそうです。
肩こりという言葉は、日常的によく耳にします。
しかし、医者から「肩こりです」と診断されることはありません。
なぜならば、肩こりという症状名はないからです。
しかしながら日常では、いわゆる「肩こり」を訴える人が多いのです。
では、そのような「肩こり」について、子供に焦点をあてて考察をしていきましょう。
1.子供の現状と取り巻く環境
2.肩こりになる原因
(1)電子機器の発達
(2)外出機会の減少
3.肩こりは運動で予防改善できる
まとめ
スポーツ庁では、平成20年から毎年、全国の小学5年生、並びに中学2年生を対象に「体力、運動能力調査」を実施しています。
それによると、令和元年から令和4年にかけて、全体の合計点が徐々に下がってきています。
参考:スポーツ庁 全国体力・運動能力、運動習慣等調査 報告書
https://www.mext.go.jp/sports/content/20230123-spt_sseisaku02-000026462_26.pdf
種目別では持久走のタイムと上体起こしの回数が落ちており、それに伴い令和元年以降肥満の傾向がある子供の割合も増加しています。
このことから、近ごろの子供は、運動をする時間が減少していることが推測できます。
運動の時間が減ると、体力の低下だけでなく、筋力や柔軟性も低下してしまいます。
そのことが、子供の肩こりに繋がっているベース要因とも考えられます。
肩がこりの原因は、姿勢不良や運動不足など様々なことに起因します。
原因の中でも、生活が便利になったことが挙げられるでしょう。
その便利さを享受するために、日常生活でテレビ、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの画面を見ている時間が、一日5時間を超える子供が増加しているようです。
一時期は、ゲームのやり過ぎが原因などと、家庭内や世間全般で問題となっていました。
しかし世の中流れで、情報収集には欠かせないモノとなり、画面を見る時間は日常的にならざるを得なくなりました。12歳までの子供のインターネットの利用率も80%台と言われています。
さらに新型コロナ以降は、リモート授業の普及に伴い、学校の授業でも端末を活用するようになり、学校によっては1人一台端末を貸与するところもあるようです。
このような電子機器の復旧は、便利で生活を豊かにした反面、私たちが気づかないうちデメリットも与えています。
例えば、画面を見ながら座っている時間が長くなると猫背姿勢になりがちです。
猫背姿勢は、前で作業するために肩が内側に向きやすく、頭が前に移動してしまいます。
そうすると頭が前に倒れないように、首周りの僧帽筋等が過剰に緊張して肩こりに繋がることが多くなります。
また、座っていると腰が丸まることで、猫背になりやくなります。
そのような状態で長時間画面を見ていると首も固まってしまい、頭痛や目の疲れなどを併発することがあるので、注意が必要です。
今でこそ回復しつつありますが、新型コロナによる外出自粛やマスク着用の影響で、激しい運動を控えていたため運動量も落ちているようです。
運動の時間が減ると、筋力の発達も遅れてしまいます。
成長期に適切な筋力がついていないと、成長して大きく重くなった骨格も支えづらくなります。
重くなった頭や腕を支えるために、成長が追い付いていない筋肉が過剰に働き過ぎることで肩こりが起こると考えられます。
運動機会を増やすだけでなく、それによって発達する筋力をつけることも重要です。
運動習慣が減ったことで肩こりが起きている場合、体を動かすことが一番の改善方法です。
また、肩こりは猫背姿勢を長時間続けると起こりやすいので、運動で体を動かす機会を増やすことがとても重要です。
12歳までは運動神経が著しく発達するゴールデンエイジといわれます。
この時期にしっかりと運動習慣をつけていれば、骨と筋肉が発達し丈夫な体になるだけでなく、猫背姿勢になりにくい体になります。
運動時間は週に420分以上が理想といわれており、体育の授業だけで足りない場合は外遊びや習い事の時間を増やしましょう。
陸上、球技、水泳、ダンス、柔道など子供の好きなことを見つけると続けやすいです。
それでも肩こりが改善しない場合は、ラジオ体操や腕を大きく回すなど、集中して肩を動かすだけでも筋肉がほぐれ肩こりが緩和するでしょう。
※子供におススメの運動に関しては、以下のブログで詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
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電子機器の活用で日常生活が便利になった反面、子供たちの体力が低下し、肩こりや頭痛に悩まされているようです。
子供たちは日本の将来を担う存在です。
子供の頃から運動習慣をつけ体力向上させることは、大人になっても生き生きと社会で活躍できる土台づくりになります。
また、運動は免疫力向上やストレス緩和の効果もありますので、積極的に体を動かしていきましょう。
※肩こりに関しては、以下のブログで詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
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この記事を書いた人
株式会社ミリオン・フィットネス
トレーナー 那須 陸哉
NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
整体トレーナー
運動特化型デイサービス トレーナー
代表の林が講師をしていたWorld trainers academyで林に師事し当業界に入った。自宅でも常に自己研鑽に励み、トレーニングや健康に関する学習はもちろんのこと、お客様にお勧めするトレーニングやストレッチは、時間があれば常に自身で試し、お客様の生活の質向上や健康的な生活へ導く準備に余念がない。また、USJでの前職経験があり、お客様に楽しんでいただく精神はトレーナー随一と評判が高い。将来が有望な若手である。
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