近年、スマートホンを持っている人が当たり前となり、プライベートからビジネスまで様々なシーンで使われています。
    そんな便利なスマートホンですが、何気なく使っていると、首に大ダメージを与えているかもしれません。

    スマートホンの普及が進んでから“ぎっくり首”や”ぎっくり背中“といった、突発性の首や背中の怪我が増えているのも現実です。
    ストレートネックのことを“スマホ首”とも呼ばれており、スマートホンが原因で首の負担や姿勢不良者が続出しています。
    だからといって、スマートホンを使わないなんてことはできないと思います。

    そこで今回は、身近に起きているであろう、ストレートネック(スマホ首)の予防や解消方法についてお話していきます。

    目次

    1.ストレートネックとは

    2.ストレートネックが引き起こす体への負担

    3.ストレートネック解消トレーニング
     ・壁トレーニング
     ・プランク
     ・デスクトレーニング

    まとめ

    1.ストレートネックとは

    皆さんが使っているスマートホンが原因で起こる“スマホ首”、これはストレートネックを表します。
    ストレートネックとは、本来、前弯している首の骨が、前弯が少なくなり、ストレートになっていることを言います。

    人間の首は頸椎と言い、7つ椎体(骨)で構成されています。
    首を横から見ると、頚椎は体の前方に向かって緩やかにカーブした後、後方に向かってカーブしており、これを生理的前弯と言います。
    この生理的前弯のおかげで、頭の重さを分散させ、首へのストレスをなくしています。

    しかし、ストレートネックになると、生理的前弯が失われ、首にかなりの負担を与えてしまします。

    2.ストレートネックが引き起こす体への負担

    人間の頭は、約4~6kgと言われており、「前かがみ」や「下を向く」動作では、約12kgの負担が首にかかるとも言われています。
    そこに巻き肩や猫背なども合わさり、スマートホンを操作する姿勢が下になればなるほど首への負担は大きくなり、真下を見るような姿勢であれば、約27kgもの負荷が首にかかっていることになります。
    この状態で、長時間SNSやYouTube動画などを見ていると、体は非常な危険と言えるでしょう。

    ストレートネックの症状は、筋肉に過度の負担をかかっていたり、血管・神経を圧迫したりしている状態で、肩こりや頭痛などを引き起こします。
    重症の場合は、手のしびれ、めまい、吐き気などを訴える人もいます。

    首には、神経が多くあるため、しびれや感覚麻痺の症状があれば、かなり危険と言えるでしょう。
    最近では、小学生からスマートホンやパソコンを使用する機会が増えているため、子供でもストレートネックになっている場合も多いようです。

    3.ストレートネック解消トレーニング

    皆さんは、正しい姿勢を知っていますか?
    正しい姿勢とは、横から見た時に耳たぶ、肩峰(肩のくぼんでいる骨)、大転子(太ももの骨の外側に出っ張ている骨)、外踝がまっすぐな状態で、これはゴールデンラインと言われています。

    このゴールデンラインを意識するトレーニングをご紹介しましょう。

    壁トレーニング

    1. 壁に背を向けて立つ(かかと→おしり→肩甲骨→後頭部の順番に壁につける)
    2. 上記の状態で30秒保持します
    3. 後頭部が壁につけば、問題ありませんが、つかない場合はストレートネックの疑いがあります。

    プランク

    1. うつ伏せで寝ころび、両つま先、両肘で体を支えて体を浮かせます
    2. 上記の時にゴールデンライン(耳たぶ、肩峰(肩のくぼんでいる骨)、大転子(太ももの骨の外側に出っ張ている骨)、外踝)を意識しましょう
    3. 1. の状態で、呼吸を止めないように意識しながら30秒~1分保持します
    4. ストレートネックの疑いがある人は、二十顎を作るイメージで、顎を引きましょう。

    デスクトレーニング

    1. 頭まで背もたれのある椅子を用意します
    2. 椅子の高さは、座った時に股関節と膝の角度が90度になるのが適切な高さです
    3. 椅子に座った際、後頭部の少し下あたり、肩甲骨が背もたれに接地させましょう
    4. 膝の間に4つ折りにしたタオルなどを挟みます
    5. 上記の状態でパソコン作業をします
    • これを行えば、パソコン画面に集中するあまり、顔が前に位置するのを防げます。
    • さらに膝の間にタオルを挟むことで、内転筋が体幹を保持する働きをします。

    まとめ

    自分では気が付かなくても、スマートホンやパソコン作業をしている人の姿勢を見ると、首が過度に下を向いている、首が過度に前に位置しているなど、正しい位置に首を保持できていません。
    慢性的な肩こりがある人は、まずは自身の姿勢から解決していきましょう。

    骨や筋肉が弱くなり、姿勢が崩れている場合は、姿勢を正すのは困難です。
    体が動く間に、姿勢の意識や運動をして筋力を強化することおススメします。

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    この記事を書いた人

    株式会社ミリオン・フィットネス  
    代表取締役 林 界斗

    NSCA-CPT : NSCA認定パーソナルトレーナー
    NASM-PES : 全米スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト
    カイロプラクティック整体院 トレーナー
    運動特化型デイサービス トレーナー

    「健康をテーマに運動を通して一人でも多くの方へ幸福を捧げたい」と思い、ミリオン・フィットネスを創業。お客様をはじめトレーナーへの指導、さらにラジオ番組においても運動指導をおこなうなど、アスリートから一般の方、子供から高齢者まで、幅広いお客様のご期待に添うべく活動している。
    主な出演:ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です。サンデー」、FM守口「疋田哲夫の哲ちゃん”哲学”」

    ミリオン・フィットネスは、大阪 肥後橋のリピートが多い 予約貸切制のおしゃれなコンディショニング・パーソナルジムです。

    ダイエット・ボディーメイク・姿勢矯正はもちろんのこと、肩こり・腰痛・膝痛・ストレス・疲れやすい・健診数値などの改善を、トレーニング & リカバリーケア & ニュートリション の3点からサポートいたします。

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